統合失調症について
統合失調症は、脳のさまざまな機能のネットワークがうまく働かなくなることで、考えや感情、行動にまとまりを欠いてしまう病気です。 およそ100人に1人が発症すると言われており、決して特別な病気ではありません。 早期に適切な治療を開始し、お薬を継続することで、安定した生活を送ることが可能です。
診断と症状(DSM-5による基準)
DSM-5では、以下の症状の現れ方や持続期間、生活への影響を総合的に評価して診断を行います。
1. 特徴的な症状
以下の症状のうち、2つ以上が1ヶ月以上ほとんどいつも存在していること。 また、そのうち少なくとも1つは(1)、(2)、(3)のいずれかである必要があります。
(1)妄想: 「嫌がらせをされている」「監視されている」など、現実とは異なる強い思い込み
(2)幻覚: 周りには聞こえない声が聞こえる(幻聴)など、実際にはないものを感覚として捉えること
(3)まとまりのない発語: 会話の辻褄が合わなくなったり、話が頻繁に脱線したりすること
(4)ひどくまとまりのない、または緊張病性の行動: 目的のない奇妙な動きや、逆に呼びかけに全く反応しなくなる状態
(5)陰性症状: 感情の平板化(喜怒哀楽の表現が乏しくなる)、意欲の減退、引きこもりがちになること
2. 期間
病気の兆候(軽い症状や意欲低下の期間も含めて)が、少なくとも6ヶ月以上持続していること。
治療法について
現在の統合失調症治療では、従来の薬に比べて副作用が少なく、意欲低下などの症状にも効果が期待できる「非定型抗精神病薬(第二世代のお薬)」を使用するのが一般的です。 当院では、患者様の症状やライフスタイル、お体に合うかどうかを考慮し、以下のような代表的なお薬から選択して治療を行います。
1. 薬物療法(代表的な非定型抗精神病薬)
アリピプラゾール(商品名:エビリファイ)
ブレクスピプラゾール(商品名:レキサルティ)
リスペリドン(商品名:リスパダール)
パリペリドン(商品名:インヴェガ)
ルラシドン(商品名:ラツーダ)
オランザピン(商品名:ジプレキサ)
クエチアピン(商品名:セロクエル)
【患者様へのお願い】
お薬の効果や相性には個人差があります。 また、自己判断でお薬を減らしたり中止したりすると、症状が不安定になる(再発する)リスクが高まります。 眠気や体重の変化など、気になる副作用やご不安がある場合は、診察時にご相談ください。
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